まほろば逃避譚

ライター・北野史浩のブログ

年末

 唐突にブログを再開する。

 

 池袋の文庫ボックス大地屋書店を訪れる。立教大学に程近い場所にある、文庫本専門の書店だ。著者名の五十音順で本を陳列しているため、目当てのものが探しやすい。痒い所に手が届く品揃えには、行くたびにわくわくさせられる。今回は、大きな書店で見つけられなかった、江藤淳の『成熟と喪失―“母”の崩壊―』(講談社文芸文庫)を買っていく。

 

 ここのところ、書きものに取り組んでいるうちに、つい夜更かしをしてしまう。書いては消して、書いては消して……。一向に進まない。冬場に座って机に向かい続けていると、足元から身体が冷えて体調を崩しやすいし、頭のはたらきも鈍ってくるような気がする。

 散歩をする。運動をする。ゆっくり湯に浸かって寝る。そういった習慣を、冬場は特に欠かさぬように。

 

 そうこうしているうちに年の瀬に。この調子だと、何の区切りも付けられないまま年を越してしまいそうだ。いや、毎年そうだったか。まだ一年を振り返るには早い。あと一日、やれるだけのことはやっておこう。